第1章 すべての始まり
この福音の物語は、宇宙の歴史の最初から始まります。まず、初めに神様がおられ、宇宙にある全てのものを創造されました。 空にある星も、地上に住む全ての生き物も、人の目に見えるものも、見えないものも全て創られました。 無から有を生み出すことは、神様でなければできないことです 。神様の力によって創られたものは、すべてその力によって秩序を保ち、今日に至るまでまことの創造主の存在を物語っています。 しかし、それらの中で神様の最高傑作品として特別な愛情をもって創られたのが、人間だったのです。
神様は、目的をもって人間を創られました。その目的とは、神様が全てのものを治めているように、人間が神様の創造された地球を治めることでした。 そして、人間がその創造主を認めて、愛情を抱き、心から礼拝し、神様から与えられた役割をしっかり果たすことができるように、「自由意志」もお与えになられました。それは、そのことによって、私たちが本当の喜びと揺るがない目的をもって、神様と共に生きることができるためでした。その世界では、人間がすべて兄弟であり、平等で、憎しみや争いの原因となる偏見や高慢や利己的な悪の心は存在しなかったのです。